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こんにちは、賃貸事業部中村です。
本日は旅の続きです。
さて、越後国一之宮の弥彦神社に参拝し、クラフトビールを楽しんだ時点で時間は正午過ぎ。
事前に調べた時刻表
では、15:11まで電車がありません。約3時間ありますので、せっかくですから
弥彦山ロープウェイ
に乗って山頂を目指すことにしました。
コロナ禍中でのロープウェイ。決して広くはないハコの中に他のお客さん(僕のほかに大人3人と幼児1人が乗っていました)と乗り合うことになります。かすかに緊張感が漂う中、ガイドのスズキさんの解説を聞きながらロープウェイはぐんぐん昇っていきます。森を切り裂くように昇る爽快感はなかなかのものです。
ほどなく「ロープウェイ山頂駅」に到着。「山頂駅」といってもまだ九合目に相当する高さとのことで、真の山頂へは自らの足でもうひと頑張りする必要があります。ひとまず佐渡島ビューの海側と、
越後平野ビューのふもと側を撮影。
いずれも絶景です。
弥彦山には
「パノラマタワー」
という展望施設があります。360度回転しながら100mの高さまで上昇し、同じく回転しながら降りてくる、といういわば「回る展望台」です。
↑動画主さん、勝手に使わせてもらいましたよ。
興味はあったのですが、乗り物酔いしそうな予感と、1970年製(僕と同い年です)という古さに不安を覚えて(失礼)回避しました。九合目での風景撮影にも飽きてひと休みしていると、ロープウェイでご一緒してちょっとだけ仲良くなった3歳の男の子とそのお母さんが山頂を目指して歩いている後ろ姿を目にしました。
暑さでボーっとした頭で、妄想します。
1.あの母子を追って登り始める。
2.母子に追いつく
3.疲れて母親に抱っこをせがむ男の子に、「おっちゃんが肩車してあげよう」と声をかける
4.肩車した状態で山頂に到着。三人で記念撮影
実に楽しそうじゃありませんか!
さっそく妄想を実現させるべく、意気揚々と二人を追い始めた僕ですが、あっという間に息が上がってしまいました。
なんせこの登山道、階段が切ってあるんですが、その階段の段差が不揃いで足場も不安定な、超の付く悪路なのです。母子に追いついたはいいものの、肩車する余裕などあるわけがありません。
僕「け、けっこうしんどいですね」
母「そうですね、暑いし、道が悪くって…」
子「ママ、おしっこ」
というわけで、母子は僕を置き去りにして引き返してしまいました。妄想が妄想のまま終わる虚しさを味わいながら二人を見送って、さあ、こうなったら一人でも山頂を目指すしかありません。ぜいぜい息を切らしながらようやく到着した山頂で、記念の自撮りです。
しんどそうな顔してますねえ。
ところでこの山頂では、推定70代前半のシニアのご夫婦と出会いました。
しっかりしたトレッキング用のいでたちです。聞けばロープウェイを使わず、ふもとから登っていらしたのだとか。まったく息を切らしていない落ち着いた様子に驚いた僕は、ついついお尋ねしてしまいました。
僕「山登りはよくやられるんですか?」
ご主人「ええ、まあ」
奥さま「ふふふ」
僕「すごいですね、まったく息を乱しておられない。僕なんかもう息が上がっちゃって」
奥さま「ふふふ」
ご主人
「息が上がらないようにね、ゆっくり登ることですよ」
人生にも同じことが言えるのかもなあ、と思った深いお答えでした。
クタクタかつ汗だくになった僕は、ロープウェイで弥彦の門前町に戻り、日帰り温泉で汗を流しました。
貸し切り状態だったので、テンションが上がっちゃってます。
設備は古いけど、良いお湯でした。
湯上りのサービスで出していただいた、らくがんっぽいお菓子と冷たい麦茶、美味しかったな。
弥彦館冥加屋
さん、ありがとうございました。
さあ、弥彦線と信越線を乗り継いで、次回はいよいよ長岡に入りますよ!