今月1日、標準時と地球の自転による時間のずれを調整する為に「うるう秒」を実施した、というニュースがありました。これは地球の自転速度が厳密には一定ではない為で、数年に1度うるう秒を入れることで、自転とのずれを解消しているとのことです。昨日のテレビでは、現代社会では「1秒の重み」が増している、という内容の番組をやっていました。地震予知やスポーツの世界は勿論のこと、特許の申請なども1000分の1秒単位で競われているようです。
スイス連邦計量・認定局(METAS)の実験室にある「最も正確」と言われている原子時計、FOCS-1。現段階において、3万年に1秒以下の誤差。(原子時計については、例によって各自でググってみてください。)その番組でまず興味を惹いたのが、卓球。「ネクラでダサい」といわれた卓球の人気向上の為、球の直径を2ミリ大きくしたという話です。球の大きさを変えることでスピードを1000分の4秒落とし、それまで平均4回だったラリーの回数を7回に増やすという試み。流体力学の専門家が試行錯誤しながらその数字にたどり着き、結果として卓球人気が上がったと結論付けていました。「1000分の4秒速度を落とす」・・・日常では考えられない世界ですよね。それともうひとつ面白かったのが、証券取引。タイミングが重要、という事は漠然と分かりますが、最近では世界的に超高速化の流れが加速し、東京証券取引所でも、かつては2〜3秒かかった取引を現在は1000分の2秒にまで短縮したそうです。そういう状況ですから、「注文を受けてから実際の売買までの時間が1秒を超えた場合には、顧客に手数料を返却する」という「1秒保証」を始めた証券会社もあるそうで・・・他人事ではありません。もちろん不動産業界もスピードが命。お客様への対応、情報、決断・・・。様々な場面でスピードが要求され、その速度はますます速くなってきています。旧態依然としたスタイルから進化しない業者は、間違いなく淘汰されていくでしょう。我々も常にそれを意識しなくてはなりません。
・・・まだまだ至らぬ点も多い弊社ではありますが、全社員が精進し、頑張って参ります。どうか今後ともよろしくお願いいたします。