こんにちは、中村です。暖かくなって来ましたね。いろいろなものが滞っていた寒い季節を終えて、ムズムズと動き出したくなりますね。動き出すだけならいいんですが、別の意味でムズムズしてしまう頃でもあります。
その原因はお粉の人たち。お粉の国からやって来る、目に見えないほど小さな人たちです。無数のお粉の人たちが、あなたの眼や鼻の穴、のどに侵入して、一斉にくすぐり始めるのです。
「かかれーっ!」「A班は眼球へ!B班は鼻腔方面へ展開せよ!」「くすぐれー!くすぐりまくれー!」「鼻うがいに負けるな、根性を見せろー!」「点鼻薬?無駄無駄無駄ぁ〜〜〜〜!」
といった会話が、ミクロの世界では交わされているのです。お粉の人たちも我々と同じように家族があり、それぞれに夢を持って生きています。「これから、眼球方面に侵入することになった」「・・・!」「大丈夫だよ、無事に戻ってくるさ」「だってトーマスは先月目薬に流されて、いまだに行方不明のままじゃない!」「仕方ないんだフランチェスカ。これも仕事なんだよ」「お願い!行かないでモーリス!私と一緒に逃げて!」
あなたの眉のフチの辺りで、恋人同士がこんな劇的なトークをしたりしているかもしれません。
そうやって想像すると、花粉症もなんとなく楽しくなりませんか?多少目がかゆくても、鼻がぐずぐずしても、なんとなく乗り切れそうな・・・
え?かえって気持ち悪い?そうかなあ。楽しくなるのは僕だけなんでしょうかねえ。