こんにちは。「中学時代って、今から何年前だっけ?」と考えて、なんだかゾッとしてしまった中村です。
今回ご紹介する作品は、僕の中学時代、新聞に連載されていた小説です。そのタイトルは、
「野望将軍」
新聞といえばスポーツ欄とテレビ欄にしか興味が無かった当時の僕が、何故か気になって一時期むさぼるように読んでいたのでした。たぶん時々織り交ぜられる若干色っぽい場面が、思春期の僕のアンテナに引っかかったのだと思います。
主人公は松永久秀。主家の三好家を滅亡に追いやったり、将軍を謀殺したり、奈良の大仏を焼いたりと、あまり評判のよろしくない人物ですが、それだけに魅力もたっぷりです。知略と情報収集・情報操作で、次々に政敵を謀殺していく下りなど、ゾクゾクします。後半はややダレてしまいますが・・・。
悪い奴にどうしようもなく惹かれてしまうのは、人間の性なのかもしれませんね。学校でも不良はモテてたもんなあ。中学校のときもそうだったなあ。中学校といえば・・・もう卒業から30年かあ。
ゾッ!
というわけで僕に中学時代を思い出させた「野望将軍」、皆さんも読んでみたらいいのに。
↑「野望将軍(上・下)」は集英社文庫。絶版なので、現在は古本でしか入手できません。(僕はamazonのマーケットプレイスで購入しました。二冊で送料込み300円ほどでした)