<なでしこジャパン>国民栄誉賞を授与
既にご存知のことと思います。別にケチをつける訳ではありませんが、何か違和感を覚えます。
国民栄誉賞、その目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者についてその栄誉をたたえる」とあります。そして“暗黙の了解”として、「これまで功績を積み重ねてきた上に、さらに歴史を塗り替える突き抜けるような功績をあげた」ことも必要とのこと。表彰規定ではその対象を「適当と認める者」としており、行政用語としてはこれに「団体」は含まれないそうです。
・・・・・過去の受賞者を見ても、「長年にわたって実績を築きあげた人物」ばかりで、この<なでしこジャパン>に関しては「ポッと出」の印象はぬぐえません。そう感じるのは私だけではないはずです。(2年前、世界一になった女子ソフトボールチームは?WBCで連覇した侍ジャパンは?他にも・・・・)
「政権浮揚が目的」「贈られる側の賞ではなく、贈る側の賞」などと今までも揶揄されてきたこの賞ですが、特に今回に関しては、某与党お得意の『ばらまき政策』の最たるもののように思えてなりません。友愛。
「国民栄誉賞をいただくことは光栄だが、まだ現役で発展途上の選手なので、もし賞をいただけるのなら現役を引退した時にいただきたい」イチローはこの賞の打診をすでに2度固辞しています。「そんなんもろたら、立ちションもでけへんようになる」福本豊はそう言って断ったそうです。そして現役を引退した王貞治ですら、その責任の重さで道を歩くのにも気が滅入ったといいます。
一度も試合に出ていない選手やスタッフを含め35名、中にはかえって窮屈な思いをする人もいるはず。「ロンドン五輪もあるので。」とか言って、辞退した方がよかったんじゃないですかね。余計なお世話ですか・・・。