こんにちは、賃貸営業中村です。今回は旅(?)の話を。
旅行したいなー、といつも考えておりまして。
夫婦で旅行したい気持ちはあるのですが、家人はあいにく出不精。僕の旅行熱はいつもカラ回っております。
カラ回る旅行熱をどうやって鎮めるかと申しますと、これはもう「妄想」しかないのです。
どこか行き先を決めて、インターネットで情報を集め、どことどこを巡って、食事はどこで何を食べて、どこに泊まって…と旅行計画や予算を立てる。
というわけで現在は、
岩手県の二戸市に行って、日本酒「南部美人」の蔵元と九戸城阯を巡り、翌日は宿泊地盛岡を起点にレンタカーで陸前高田までドライブ、一ノ関の中尊寺に参拝して帰ってくる。
という、「妄想みちのくひとり旅」に夢中なのです。
その妄想中についつい口ずさむのが山本譲二さんの「みちのくひとり旅」。
で、口ずさむうちに僕の心に浮かんできた謎があります。それは、
この歌の主人公の男は何故、旅に出なければならなかったのか?
ということです。
「♪俺にはお前が最後の女」と言うからには最愛の女性なのであろう人物に、「♪ここで一緒に死ねたらいい」とまで言わせた挙げ句、「♪その場しのぎのなぐさめ云って」強引にひとり旅立ってしまう男。
そうまでして旅立たねばならなかった理由は一体何なのか?女性を一緒に連れて行くわけにはいかなかったのか?
考えれば考えるほど分からないので、家人の意見も聞いてみました。すると、さすが我が家人です。即座に答えが出てきました。
「この男は殺し屋なんじゃない?」「ほほう」「ある組織のボスを暗殺する旅に出るわけよ」「なんと物騒な」「もしくは裏切り者として追われてるの」「ふむ」「男の行く手には危険がいっぱいなの」
なるほど。それでは一緒に連れて行くわけにはいきませんね。しかしこの男、二番の歌詞では
「♪月の松島 しぐれの白河」
と結構のんきに観光を楽しんでいるのです。果たして危険な任務に挑むヒットマンが、あちこちに立ち寄って旅情を味わっていられるものでしょうか?ちょっと納得いかないのでさらにいろいろ考えて、自分なりに出した答えを家人にぶつけてみました。
「考えたんだけどさ、こういうことじゃないかと思うんだよね」「ん?」「この男はさ、ある日突然、自分が男性しか愛せないことに気付いたのよ」「はあ!?」「だから、この『♪お前が俺には最後の女』っていう歌詞はさ」「うん…」「『女性のパートナーとしてはお前が最後だよ』って意味なわけ」「…」「これからは男性をパートナーにして生きていくんでよろしくねっていう…」「…」「LGBTフレンドリーな歌なんだよ、これは!」「(食い気味で)全っ然、違うと思うよ!!!」
家人は納得していないようですが、僕としてはスッキリしました。そういう結論を踏まえて聴くと、また違った味わいがありますね。
演歌って、奥深いなあ。