こんにちは。 そろそろ上京21周年を迎える中村です。 思えば21年前のあの時は、初めての自力でのお部屋探しでした。 フリーターだったので、相手にしてくれる不動産屋もなかなか無く、たどり着いた池袋の大手不動産店で、都心から2時間かかる、聞いたこともない駅の格安物件を紹介されました。 築浅の6畳1K/バス・トイレ・エアコン完備で家賃35,000円! 心は大いに揺れましたが、内見することも無くお断りしました。 「役者のタマゴは風呂ナシ・トイレ共同のボロアパートに住むべし」 と心に決めていたからです。 その「聞いたこともない駅」の名前が 武州長瀬。 埼玉県のローカル私鉄沿線の小さな駅です。 日常生活でもまず、口にすることのないその駅の名は、なぜか僕の頭の中に居座り続けています。 たぶん ぶしゅうながせ というコトバの響きにインパクトがあったからでしょう。 武州長瀬ってどんなところなんだろう? もしその駅を選んでいたら、どんな人生になっていただろう? マリーンズファンじゃなくて、ライオンズファンになっていたんだろうか? というわけで、 行ってみました。 何の用もないのに行く、というのもアレなので、 生ビールを一杯だけ飲みに行く。 これでいってみましょう、池袋からレッツ東武!そして東上! 東武東上線で坂戸まで。そこからは単線の東武越生(おごせ)線です。 思ったよりも新しい駅舎でした。 ロータリーもきれいに整備されています。 でも予想通りというかなんというか、商店街は良い感じに鄙びていました。 レストランマミー ショーパブ(?)JAPAN(明らかにつぶれちゃってました) 斉藤モタス(よくみると「モータース」と読める)
パブ芽留思(めるしい) と、なかなかにパンチの効いたお店が並んでいましたが、その中で僕が選んだのがこちら。 台湾料理「福順」。 入店が14時過ぎだったこともあり、店内にはお客さんが一人もいませんでした。 貸切状態の中、 塩ピーナツで乾杯! 再放送のドラマ「医龍」を、日本語の勉強の為なのか日本語字幕付でがっつり観ている台湾人店員の様子を眺めながら、くつろがせてもらいました。 商店街のはずれには公園。見事な枝振りの河津桜。 通りすがったお年寄りと、他愛もない会話を5〜6言。 ほぼ8割がたお年寄りしか見なかったけど、武州長瀬、のんびりした良い町でした。 ここを選んでみても良かったかもしれないな、と思いました。 しかしこれ、なかなかいいですよ。 1杯の生ビールを飲むためだけに行く日帰り旅。 そのうちまた違う場所を選んで行ってみたいと思います。 |