夏の高校野球神奈川県大会は12日、1回戦屈指の好カードとなった 日大藤沢―武相があり、日大藤沢がサヨナラ勝ちを収めた。 同点に追いつかれた九回、四死球と安打、犠打を絡め、一死満塁とし、 1番伊藤修太の内野フライは、インフィールドフライとなったが、 直後に相手の守備の隙を突き、三塁走者の斉藤歩が本盗し、サヨナラ勝ちを決めた。
「これなら行ける」
三塁に残った自分に無警戒な野手を横目に、斉藤はスルスルとベースから離れた。 新田浩平捕手が一瞬こちらに目をやった。 無理かも知れない…、 不安が頭をよぎったが、思い切って本塁に滑り込んだ。 数秒の沈黙の後、主審が両手を広げて「セーフ」の判定を下した。 奇襲の本盗を決め、右手を力強く突き上げた。 状況を理解できない武相の選手は次々と抗議した。 インフィールドフライの際、捕球した山本と交錯して転倒した葛西鴻太三塁手が、 そばにいた塁審に「タイム」を告げたはずだった。 しかしプレーは続いており、斉藤はそこを見逃さなかった。 「何が起きたのか全く分からなかった。 フライで一度プレーは切れたと思っていた」 武相の主戦・板野拓耶主将はぼうぜんと振り返り、 「ミスはミス。でも悔しくてたまらない」と声を絞り出した。 桑元孝雄監督も「相手が野球を良く知っていたということ」と、 まるで本音を押し殺すかのような厳しい表情で語った。 殊勲の本盗に、日大藤沢の山本秀明監督は、 「三塁コーチの指示で走ったのだと思った」と驚きの表情。 「満塁になった時から、何としても生還しようと思っていた」(斉藤)。 チームを2回戦に導いた1年生のはじけんばかりの笑顔は、 敗戦を受け入れ切れない武相ナインとあまりにも対照的だった。
一つのプレイが、本当に明暗を分けました。
ニュースを見ていてこの内容を知り、
その際、武相OBで、現タレントのパンチ佐藤氏の後輩に対する言葉がありました。
『タイムをちゃんと要求しなかった後輩たちお前らが悪い。 タイムって言っても審判がタイムと言わなければタイムじゃないんですよね。 社会に出たら、いくらこっちが電話したFAXしたって言い張っても 相手に伝わってなきゃ駄目なんですよ。 』
先の事を考えていた一年生の斉藤選手の気迫は、本当に素晴らしいと思います。
また、悔しい気持ちでいっぱいの武相の選手達も、佐藤氏の言う通り、
当たり前な事かもしれませんが、これからの人生に繋がる教訓を野球を通じ、
再確認出来たと思います。
地方予選から始まり、甲子園での全国大会と高校野球のシーズン到来です。
多くのドラマが、高校野球を通じて今後も出てくる事と思います。
ありきたりの言葉になってしまいますが、
ガンバレ!!
全国の高校球児の皆さん
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