畳の表替えって?

皆様こんにちは。

今回は「畳」について調べてみました。

修繕業務を行っていると、たまに畳の「表替え」・「裏返し」というワードを耳にします。

皆様はどのように施工しているか、違いはご存じでしょうか?

「畳の裏返し」この言葉だけ聞くと、畳全体を外して、ひっくり返して、その裏側を再利用する方法のようにも聞こえますが、実はそうではありません。畳床から一度劣化した畳表を剥がして、裏返してきれいな部分を表にすることなのです。

 

 

■まずは畳の構成について

 畳は下記3点で構成されております。

@   畳表(たたみおもて):

  イグサで織られた、表面のゴザ部分です。品質の良い畳ほど色鮮やかで、耐久性に優れているとされています。

A   畳縁(たたみべり):

  畳の側面を保護する布生地の部分です。

B   畳床(たたみどこ):

  乾燥わらなどで作られる、畳の中心の芯となる部分です。稲わらをいくつも重ね、麻糸で締め付けて作られてます。現在では稲わらの生産量が減少していることから、代用品として木材を圧縮したインシュレンボードとポリスチレンフォームを使った畳床など、さまざまな素材が使われるようになりました。

 

 

 

 

 畳の部位のうち、最も傷みやすい部位は、表面上に出ている畳表部分です。使用しているうちにどうしても色褪せたり擦り切れたりしてしまいます。劣化したままの畳を使い続けてしまうと、触り心地が悪いだけではなく、汚れやホコリ等がたまり、虫が発生しやすくなってしまいます。又、畳の素材として使われるイ草には空間の湿気を適度に吸収する性質があり、和室を適湿に保ってくれる効果があります。しかし、長年使い続けた畳のイ草は、劣化によってその性質も失われていってしまいます。

 

 

■畳のメンテンナンス方法は主に以下の3つです。

@裏返し

A表替え

B新調

 

@裏返し 

「裏返し」と聞くと、畳の全体を外し、裏返してはめ込むことのように思えますが、実はそういった方法ではありません。裏返すのは、畳表の部分だけです。畳表は通常両面使用できる為、一度剥がして、ひっくり返し再び固定することで、畳の表面を新品に近い状態に戻すことができます。(通常、裏返しを行う場合は畳床と畳表はそのまま交換せずに使いますが、畳縁は劣化していたら新品に交換します。なお、裏返しは1枚の畳につき一度だけしかできません)

 

A表替え

畳の表替えとは、畳床は既存の物を使い、畳表のみを新品に交換する方法です。裏返しをしてから4年以上経った畳や、裏返しをしていない状態で6年以上経った畳は、表替えが推奨されています。表面のイ草がまったく新しいものになるので、新品のときのような畳の香りが広がりますし、湿気を適度に吸い込んでくれるイ草の効果も復活するので、和室が快適な空間になります。ただし、畳表のみの交換となるので芯部分の畳床は既存の物をそのまま使う形になります。したがって踏み心地が悪かったり、へこみがある場合は改善しません。畳表以外に気になる劣化がある場合は、新しい畳への新調が必要となります。

 

B新調 

畳の新調とは、文字通り畳を新しい物に交換することです。裏返しをしたり表替えをしたりしたけれど劣化が目立ってきた、畳を新しいものにしてから15年以上経つ、という場合は畳の新調を行うのが推奨されてます。また、使用年数がそれほど経っていない畳でも、直射日光が常に当たるので色褪せが激しい、重い家具を置いていたため大きなへこみがある、という場合は新調した方が良いとされてます。

 

畳は日本独自の伝統文化として親しまれてきました。

素足での心地よさ、独特の香り、寝転がってくつろげる癒しの空間等ファンは未だに多いです。

当社には畳の状態から適切なメンテナンス方法を選定できる職人さんをご紹介できます。

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