こんにちは、賃貸営業中村です。 本日はオススメのコミックのお話を。 何をいまさら、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。 今回ご紹介する「プラネテス」は1999年に連載開始、2003年にはアニメ化もされています。 それなのに、マンガやアニメに疎い僕は、つい最近までこの名作の存在すら知りませんでした。 「5巻以内で完結する、面白いマンガはないかな」 とインターネットで検索していて、ようやく巡り会えたのでした。 舞台は西暦2070年代の未来の地球。惑星間航行がメジャーなものとなり、人類は、地球で枯渇した資源を太陽系の他の惑星に求めるようになっています。宇宙船の安全航行に大きな妨げとなるデブリ(宇宙ゴミ)を回収する船に乗り込む日本人男性「ハチマキ」が、様々な事件や人との関わりの中で成長していく物語です。 最終盤でのハチマキのセリフ(ネタバレになるのでココには書きません)はもちろん、深い感動を与えてくれるエピソードの連続で、読んでいて胸が熱くなります。 ハチマキは千葉県九十九里町の出身という設定で、めったにない休暇を使ってその実家に帰省するシーンがあります。ハチマキの母が作るとんかつは家族のごちそう。同じく宇宙で働く父や、アマチュアロケット開発に青春をかける弟も、争ってとんかつにかぶりつきます。 そのシーンを読みながら、もう無性にとんかつが食べたくなってしまいました。それも、専門店で食べるとんかつではなく、実家で母が揚げたとんかつです。好き嫌いの激しい子供だった僕は、とんかつソースという調味料すら「食わず嫌い」しており、とんかつに醤油をかけて食べていました。衣に醤油の滲みた、あのとんかつ。あれが食べたくて食べたくて、なんということもないシーンなのに、懐かしさのあまり少し泣きました。 広大な宇宙に思いを馳せ、未だ惑うことの多い自分の人生を省み、郷愁まで感じさせてくれる、素晴らしいコミック作品でした。 「プラネテス」 皆さんも、読んでみたらいいのに。 |