皆さんも古今亭志ん朝を見てみたらいいのに

こんにちは、賃貸営業中村です。
本日は、オススメの噺家さんについて。

昭和元禄落語心中」というコミック作品があります。今年の手塚治虫文化賞の新生賞を受賞したり、TVアニメ化もされていますので、ご存知の方も多いかと思います。

僕はどハマりしました。TSUTAYAのコミックレンタルで一気借りして、今んとこ7巻までを読み終えています。 作者の落語に対する深い愛が感じられる作品です。出てくる落語家の高座での佇まいの色っぽさ、カッコよさ、落語に対する想いが胸を打ちます。

というわけで、本日おススメするのは雲田はるこ作「昭和元禄落語心中」です。
と言いたい気持ちもありますが、違います。 

おすすめしたいのはその「落語心中」の主人公(の一人)、与太郎改メ三代目有楽亭助六のモデルになったといわれている、古今亭志ん朝師匠の落語です。
※三代目助六の本名は「強次」という設定になっており、志ん朝の本名・美濃部「強次」と一致する。 

古今亭志ん朝師匠は、かつて七代目立川談志師匠などと共に、「四天王」と呼ばれた名人です。この師匠の「文七元結」は絶品ですよ、皆さん。騙されたと思ってこの動画を見てみてください。

古典落語は音楽で言えばジャズのスタンダードナンバー。話の筋を楽しむ、というより、噺家がその話をどう解釈し、どう表現するかを楽しむものです。「文七元結」のストーリーをご存じない方は、動画を見る前にあらすじを読んでおくことをおすすめします。

 

動画をご覧になった方はお分かりだと思いますが、志ん朝師匠は登場人物の演じ分けが素晴らしいのです。長兵衛(中年男)とその娘(17歳)、それに佐野槌の女将さん(年増女)の三人のシーンなんて、見事なものです。男性が女性を演じる不自然をまったく感じさせないばかりか、若い娘と年増女の違いをくっきりと演じ分けています。

志ん朝師匠は15年前、既に亡くなっています。
この名人芸を一度でいいから生で見てみたかった。
でもそれはもう叶わないのです。つくづく残念なことです。

だからせめて皆さんも、YouTubeで古今亭志ん朝を見てみたらいいのに。 

 

私のオススメ 一寸先は、前っ!! 2017年05月08日
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