今回は、「昇降機(エレベーター)」について調べてみました。 エレベーターの種類は、構造別に分類すると、大きく「ロープ式」と「油圧式」の 2つに分けられます。 又、共同住宅等では、一般的にロープ式が多く採用されています。 ロープ式 油圧式
【ロープ式の基本事項】 @ ロープ式エレベーターの仕組み ・ロープ式は、井戸のつるべのような構造で、長いロープの一方に人が乗るかごが、 もう一方にはおもりがついています。 ・最上部の滑車(巻上機)にロープを通し、巻上機を回転させることでかごが上下 する仕組みとなっています。 A エレベーターの耐用年数 ・法定償却年数は17年ですが定期的な点検と修繕を実施すれば、20〜25年使用できます。 B 安全対策の強化 ・2009年9月法令改正により、エレベーターの戸開走行保護装置(ブレーキの二重化)や 地震時等管理運転装置の設置が義務づけられました。 【戸開走行保護装置の設置義務】 エレベーターの駆動装置や制御器に故障が生じ、エレベーターの扉が開いたまま、 かご室が動き出してしまった時に、自動的にかごを停止するシステムを設置することが 義務づけられています。 【地震時管制運転装置の設置義務】 地震等が発生した際に、揺れを検知して自動的にかごを最寄階に停止させることができる 安全装置の設置が義務づけられています。 【人身事故発生時の措置】 所有者等は、エレベーターに係る人身事故等が発生した時には、速やかに次の措置を 講じる必要があります。 @ 応急手当等の必要な措置 A 消防署及び医療機関への連絡 B 被害者への連絡 C 専門業者への連絡 D 特定行政庁その他の関係官公署への連絡 又、所有者等は次のとおり、特定行政庁に一定様式により報告する必要があります。 @昇降機事故の速報:事故が発生した時から24時間以内 A昇降機事故の詳報:事故処理が解決した日から起算して7日以内 以上、エレベーターの基本的なことを調べてみました。 エレベーターはとても専門性が高い為、故障対応は専門業者以外の人間が行うと 事故のもとです。異常を感じた場合は速やかに駆けつけ依頼をします。 又、定期点検をしっかりと行い、点検時に不具合等発見した場合は専門業者による 調整・修繕を依頼することが重要です。 |