みちのく一泊二日ひとり旅 その3

こんにちは、賃貸営業中村です。

旅は続きます。

さて、今回の一泊二日、宿泊地は盛岡です。

二戸での目的を達成したあと、東北新幹線でふた駅戻れば済むところを、わざわざローカル線に乗って滝沢駅を目指した理由。

それはコレです。

串焼き処「銀河」

なんと、いわて銀河鉄道の滝沢駅の構内には、焼き鳥屋があるのです。

ここでこの旅最初のお酒を楽しもうという訳なのでした。

いわて銀河鉄道の車内では初老の女性二人客が斜向かいの席に座っていて、明日彼女たちの自宅で漬ける、白菜漬けの塩の分量について話していました。意外にも二戸では耳にしなかったベッタベタの南部弁を堪能できて大満足です。新幹線に乗っていたら多分味わえなかったと思います。

さて、のんびりと列車に揺られること約50分。滝沢駅に到着です。

16:00の開店と同時に串焼き処銀河に入店、串銀セット600円をオーダーしました。

 

「串銀セット」とは、ドリンク一杯と串焼き2本のセットです。僕のチョイスは地元産のサツマイモを原料に醸した芋焼酎「馬芋ん(うまいもん)」のお湯割と、岩手の地鶏「菜彩鶏」のねぎま串、これまた岩手の地豚「佐助豚」のレバー串です。せっかくですから地元産にこだわってみました。

店主のS野さんは東京や盛岡でホテルマンや飲食店経営を経験してきた方で、とても話題が豊富でした。あまりにも話が弾んだので、サクッと飲んで次の電車で盛岡に向かう予定が、一本見送ることになりました。S野さん、楽しい時間をありがとうございました。

さて、時刻は17時を過ぎ、急速に気温が下がる中、いよいよ盛岡に向かいます。今回の旅で初めて知ったんですが、本州の全県庁所在地中、最も平均気温が低いのは盛岡市なんだそうです。過剰なくらいに着込んだ防寒着が災いして汗をかいてしまい、それが冷えて困りました。

そんなこんなで雪が残って冷え込む盛岡に到着。

無事にホテルにチェックイン。汗ばんだ服を着替えて、さあ、夜の盛岡ひとり飲みに出発です。お店は事前にリサーチにリサーチを重ねて決めてありました。

ここです。

※この写真は、翌朝、盛岡城址を訪れた際に撮りました。 

「心料理 鶴」

「心料理」と書いて「こりょうり」と読ませるのだそうです。桜山神社の向かい、面白そうな飲食店がひしめき合う「桜山横丁」の一角にありました。その店名の通り、女将さん(結構レベルの高い美女)の心を尽くした料理の数々は、どれを食べても美味しくて、心の底から温まりました。

 

 

  

カウンターで隣り合った人生の先輩お二人と束の間語り合うこともできました。

 

良い店には良いお客さんが集う。

 

その見本のような素晴らしいお店でした。また行きたいなあ。

 

お店を出ると、また雪。

ちらちらと舞い散る雪の中を、ポカポカと温まった心と体でホテルへと帰って行ったのでした。

 

その4に続きます。

行ってきました。 一寸先は、前っ!! 2019年03月23日
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みちのく一泊二日ひとり旅 その2

こんにちは、賃貸営業中村です。
旅のお話の続きです。

迫り来る尿意に抗いつつ、雪道を急ぐ僕。目指すは次の目的地「南部美人」です。
正確にはその道中にトイレをお借りできるスポットがないか、必死で探していたわけですが。

結局見学を予約していた時間より30分も早く「南部美人」さんに到着して、トイレをお借りすることになりました。「南部美人」さん、ありがとうございました。おかげさまで男ナカムラ48歳、いい歳してオモラシという最悪の事態は免れました。

さて、「南部美人」とは。

お分かりの方はよくお分かりでしょうが、日本酒の銘柄です。その蔵元である「株式会社南部美人」の酒蔵見学に訪れたのです。

 

この見学も濃密な時間でした。

メジャーな銘柄でありながら、驚くほど小規模に、手作り感溢れる丁寧な酒造りが行われているのを見て、感動すら覚えました。

 

井戸から汲み上げた地下水と、地元産の酒米で醸される「南部美人」。その醪を少し飲ませていただきましたが、なんとも爽やかな味わいでした。 

 南部美人酒蔵見学は、見学料1,000円(オリジナルロゴ入り手ぬぐいのプレゼントあり)。
期間は毎年11月から翌3月までで、
事前予約が必要です。

さて、見学を終えて、二戸駅まで戻るバスを待ちます。幸い南部美人さんの目の前が停留所になっているのですが、時刻表を見ると次のバスが来るまで30分。ボーッと待つのももったいないし、せっかくなので二戸のソウルフードを食べることにしました。

「丹市パン」です。

もっちりしっかりした独特の食感のパンです。ナイフで二つに切って、間に好みのジャムやクリームを塗ってもらえます。数十種類の中から、迷った末に僕が選んだのは「ももジャム」。ちょっと甘すぎたなあ。チーズとかにすればよかったかなあ。

地元出身の方々がネットで口を揃えて言うには

買ったらすぐ食う。それが鉄則。時間を置くと味が落ちる」。

その教え通り、停留所に戻ってもぐもぐと食べ終わった頃に、ちょうどバスがやってきました。

二戸駅から、今度は「いわて銀河鉄道」に乗って、南へ戻っていきます。

行き先は宿泊地盛岡。
の、二つ手前にある「滝沢駅」です。どうして一気に盛岡じゃないのかと言うと・・・

 

その答えは、「その3」にて!

行ってきました。 一寸先は、前っ!! 2019年03月10日
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みちのく一泊二日ひとり旅 その1

こんにちは、賃貸営業中村です。
今回は旅のお話を。

以前当ブログで妄想ひとり旅のお話をいたしました。それ以来、日に日に妄想はふくらんで、ついにですね。


妄想じゃなくしてしまいました。

昨年12月、一泊二日の(妄想じゃない)みちのくひとり旅。その模様をお話しいたしましょう。

2018年12月12日上野駅発7:42、初めて乗る東北新幹線は、E5系。ロングノーズの流線型車両に少年心をくすぐられながらの往路でした。カッコいいですよね、あれ。



この日の北日本の天気はあいにくの雪でした。宇都宮を過ぎたあたりから、窓の外の景色がどんどん白くなっていきます。たどり着いた最初の目的地二戸では、



約18センチの積雪。

いいじゃないですか。上等ですよ。これでこそ北国に来た甲斐があるというもの。めったに味わえない雪道歩きを楽しませてもらいました。見渡せば雪をまとった山の木々がキラキラと輝いて、息を呑む美しさ。路傍の花が雪を割って咲いていたりもして。



さて、ここで九州育ちで雪に慣れない僕が、雪の予報に怯えて買った秘密兵器をご紹介しましょう。
これです。

 


ゴムでいろんな靴に装着出来るようになっている、簡易スパイクです。
これは本当に役に立ちました。新雪でもアイスバーンになってるところでも、まったく滑ることなく歩けました。今回これがなかったらどうなっていたことか。。。皆さんも雪国への旅には携行されることをお勧めします。楽天市場で650円でした。

さて、二戸には九戸城というお城の址があります。豊臣秀吉による天下統一の最終ステップとなった、「九戸政実の乱」の舞台です。秀吉方の六万の大軍に対し、九戸方は五千。圧倒的兵力差は当然のごとく悲劇的な最期を呼びました。それでも立たずには居られなかった九戸政実という男の心意気を、肌で感じてみたかったのです。

九戸城へ向かう前に「二戸市埋蔵文化財センター」に立ち寄って、九戸城の縄張りや地形、歴史を予習します。小さいながらも見応えある展示でした。見学料はたったの50円!500円じゃありませんよ。50円です。歴史好きの皆さん、ここ、オススメですよ。



その支払いの時に窓口の方に尋ねてみました。

「この後、九戸城趾にも行こうと思うんですけど、雪は大丈夫でしょうか?」

南明奈似の窓口担当者の答えは苦笑いでした。

「うーん…大変だと思いますよ…」

さて、埋蔵文化財センターを後にしたのはちょうどお昼時。「あらや食堂」で腹ごしらえです。こちらのお店はいわゆる「街の食堂」。昔ながらの醤油ラーメンをいただきました。そのお値段、なんと500円!あっさりした醤油ラーメンがお好きな皆さん、ここ、オススメですよ。



さあ、いよいよ九戸城趾へ。たどり着いた九戸城の入口広場は、まっさらの新雪で埋め尽くされていました。

 

滑り止めを付けているとはいえ、スニーカーでこれを踏み分けるのは大変な労力です。

もう一つ気掛かりなことがあったのですが、それでも僕は歩き出しました。一歩一歩雪を踏みしめ、100メートルほどは歩いたと思います。行く先に待つであろう広大な城址に思いを馳せ、そこから一望できるであろう二戸の雪景色の美しさや、九戸政実公の野望と無念を想ってモヤモヤを抑えつつの100メートル。しかし、そこまででした。

僕は振り返り、元来た道を一目散に戻り始めました。

「自分をごまかしちゃダメだ!」「漏れる!」 

そうです。

僕が抱えていた「モヤモヤ」とは、寒さのために頻繁に訪れる尿意だったのです。おしっこガマン機能が限界を迎えた僕は、次の目的地「トイレ」を目指して脚を急がせるのでした。

「その2」に続きます。 

※九戸城入口広場のガイドハウスは12月以降閉鎖され、トイレも使えません。九戸城趾の見学は、ガイドハウスが開いている4月〜11月をオススメします。

 

行ってきました。 一寸先は、前っ!! 2019年03月02日
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GRAPEVINE club circuit 2018

こんにちは、賃貸営業の中村です。
本日は、フェイヴァリットなロックバンドのライブのお話を。

「フェイヴァリットなロックバンド」とは、グレイプバインのことです。
昨年5月のブログで書いたZEPP名古屋でのライブの際は「家人の付き添い」程度だったのですが、それからどんどんのめり込んでいきました。既発のアルバムをSpotifyで聴き漁り、YouTubeでライブ映像やMVを総ナメし、家人をファンクラブに入会させました。

ファンクラブ先行予約でゲットしたチケットを握りしめ、待ちに待った11月27日@新木場・STUDIO COAST。

2,400人ほど入るこのハコがほぼ満員。今回のツアーのファイナルということもあり、ライブは盛り上がりました。「FORGE MASTER」から「MAWATA」「マダカレークッテナイデショー」と畳み掛けるあたりが個人的には最高潮でした。「Weight」で涙し、「Evil Eye」「白日」では頭をブンブン振ってバンキング。おかげで昨日今日と首が痛いのです(笑)。

過去のライブ映像ではありますが、この日彼らが演奏した曲をいくつかご紹介しましょう。

まずは個人的にこの日一番だった「マダカレークッテナイデショー」


 

そして渋い一曲「FORGE MASTER」

 


最後にアンコールで演ってくれた「KOL(キックアウトラヴァー)」と「Reverb」


   

興奮冷めやらないまま会場を出ると、サインボードの表示が変わっていました。

来年2月に発売となる新譜の告知でした。

アンコールの最後の曲の前のMCでボーカルの田中さんが

「告知は特にないねん」

「カンバン、見てってな」

と発言していたんですが、こういうことだったんですね。にくい演出です。

発売日の2月6日が楽しみです。

行ってきました。 一寸先は、前っ!! 2018年12月02日
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妄想みちのくひとり旅

こんにちは、賃貸営業中村です。
今回は旅(?)の話を。

旅行したいなー、といつも考えておりまして。

夫婦で旅行したい気持ちはあるのですが、家人はあいにく出不精。
僕の旅行熱はいつもカラ回っております。

カラ回る旅行熱をどうやって鎮めるかと申しますと、
これはもう「妄想」しかないのです。

どこか行き先を決めて、インターネットで情報を集め、どことどこを巡って、
食事はどこで何を食べて、どこに泊まって…と旅行計画や予算を立てる。

というわけで現在は、

岩手県の二戸市に行って、日本酒「南部美人」の蔵元と九戸城阯を巡り、
翌日は宿泊地盛岡を起点にレンタカーで陸前高田までドライブ、
一ノ関の中尊寺に参拝して帰ってくる。

という、「妄想みちのくひとり旅」に夢中なのです。

その妄想中についつい口ずさむのが山本譲二さんの「みちのくひとり旅」


で、口ずさむうちに僕の心に浮かんできたがあります。それは、

この歌の主人公の男は何故、旅に出なければならなかったのか?

ということです。

「♪俺にはお前が最後の女」と言うからには最愛の女性なのであろう人物に、
「♪ここで一緒に死ねたらいい」とまで言わせた挙げ句、
「♪その場しのぎのなぐさめ云って」強引にひとり旅立ってしまう男。

そうまでして旅立たねばならなかった理由は一体何なのか?
女性を一緒に連れて行くわけにはいかなかったのか?

考えれば考えるほど分からないので、家人の意見も聞いてみました。
すると、さすが我が家人です。即座に答えが出てきました。

「この男は殺し屋なんじゃない?」
「ほほう」
「ある組織のボスを暗殺する旅に出るわけよ」
「なんと物騒な」
「もしくは裏切り者として追われてるの」
「ふむ」
「男の行く手には危険がいっぱいなの」

なるほど。
それでは一緒に連れて行くわけにはいきませんね。
しかしこの男、二番の歌詞では

「♪月の松島 しぐれの白河」

結構のんきに観光を楽しんでいるのです。
果たして危険な任務に挑むヒットマンが、あちこちに立ち寄って旅情を味わっていられるものでしょうか?ちょっと納得いかないのでさらにいろいろ考えて、自分なりに出した答えを家人にぶつけてみました。

「考えたんだけどさ、こういうことじゃないかと思うんだよね」
「ん?」
「この男はさ、ある日突然、自分が男性しか愛せないことに気付いたのよ」
「はあ!?」
「だから、この『♪お前が俺には最後の女』っていう歌詞はさ」
「うん…」
女性のパートナーとしてはお前が最後だよ』って意味なわけ」
「…」
「これからは男性をパートナーにして生きていくんでよろしくねっていう…」
「…」
「LGBTフレンドリーな歌なんだよ、これは!」
「(食い気味で)全っ然、違うと思うよ!!!」

家人は納得していないようですが、僕としてはスッキリしました。
そういう結論を踏まえて聴くと、また違った味わいがありますね。

演歌って、奥深いなあ。

雑記帳 一寸先は、前っ!! 2018年10月01日
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